« チーム撮影のテクニック | Main | 底辺の「運営」の現場について »

底辺の育成・指導の現場に戻って来よう(その2)

 実は、主題のような思いを抱くというのも、身近なチームで指導スタッフ不足の切実な声を聞いたり、コーチ陣がほとんどの休日を返上して活動されていたりという実情を目の当たりにしているからです。

 有名なサッカーどころによっては、数十名のコーチがシフト制を組んで本業との調整を上手く図りながら指導に当たっているケースもありますし、Jの下部組織や、営利的に活動出来ているクラブチームはそれを生業としているので全てを指導に注ぐことが出来るのかもしれないですが、やはり後進県のスタッフ事情は、周囲の理解・協力も含め、非常に難しく、かつ厳しいものがあります。

 それから、最近常々思います。社会人のチームに、「自分のサッカーを楽しんで、自分たちのチームが強かったり、楽しめたりすればそれでいい、状況によっては身近なチームの足を引っ張ってでも勝てればそれでいい、後は面倒な事には首を突っ込みたくない」という大人が多くなったな、と。これは男性も女性も変わりがありません。
 松本でもスポーツ施設の会場確保が難しくなっていると新聞記事に出ていましたが、少人数のサークル的なグループが増大していて、行政の施設だけではもはや飽和状態に陥っている事から見ても、そういう様子は容易には否めません。

 こうした状況が常態化し続ければ、一生懸命チームのため、地元や長野県内、北信越のサッカーのために動いている人間がバカを見る、という事が今後も起こりうると思います。これではいつまで経ってもサッカーのレベル向上も、組織の充実も見られませんし、そのために本業にも支障を来し、社会的制裁まで受けてしまったのでは本も子もありません。こうした傾向は地元、長野県、北信越の多くのスポーツやその各カテゴリーで見られ、足の引っ張り合いによる「切磋琢磨」の少なさから(つまり、サッカーそのものや発展に向けてのプラス要素で競うのでなく、サッカーを取り巻く周辺要素やマイナス要素で競っている方が多い)、全国の他地域・地区との開きを大きくしてしまっているのだと言えます。

 もっと長野県でサッカーをしてきた選手が、戻ってきて、地元地域のために、長野のサッカーのために、北信越のために関わって行こう、良くして行こうという気質や雰囲気も醸成しないといけない時期に来ているように思います。

 こうして記事を作成している際に、教え子と会いました。「俺、高校サッカー負けちゃって終わったんで、また練習に顔を出して、手伝おうと思っているっす。」
 もう一人の女の子の教え子は、高校受験勉強の合間に、練習会場に立ち寄ってくれました。「あー、懐かしいなぁ!」と言って1時間近く練習を見て帰って行きました。

 ・・・嬉しかったです。こういう形で帰って来てくれる事が指導者としては非常に嬉しい事なのです。ウィングのOGのみんな、開智少年団OB、OGのみんな、いつかまた、でも、出来る限り早く、地元の子どもたちのサッカーために必ず帰って来て下さい。一緒にサッカーを楽しみましょう。私たちが志向しているサッカーの指導のエッセンスを、より多くの仲間として皆さんに伝え、共有し、また次の世代、年代へとつないで行きたいのです。そうすれば、現在、週1回の週末の練習も、平日練習などで回数を増やし、より選手もチームも一つ上のステージへとレベルアップする事が可能になるのです。

 いつか、必ず、帰って来いよ・・・。

|

« チーム撮影のテクニック | Main | 底辺の「運営」の現場について »

サッカー」カテゴリの記事

スポーツ」カテゴリの記事

フットサル」カテゴリの記事

女子サッカー」カテゴリの記事

少年サッカー」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

教育」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

Comments

本当にこのような状況が長野県のサッカーをとりまいているんですか?
非常に憂える状況ですね。

私、北信地方で社会人、中学生、少年チームと広く浅くサッカーに関わっています。
確かにおっしゃるようにどのカテゴリーでも、運営する人、審判員、指導者は不足しています。でもそうした中で明るく前向きにお互いが協力しあい切磋琢磨していると感じるのは私が表面しか見ていないからでしょうか?
サッカーを楽しむには競う相手チーム、リーグが必要ですからね。

スポーツはサッカーだけじゃありませんし、形式張ったリーグ、協会だけが楽しむ場でもありません。いろんなスポーツをサークル、仲良しグループで楽しむことはいけないことでしょうか?
自分たちは正式な団体だから施設を優先的に使わせなさいという態度が逆に、サッカー協会離れを促進していないでしょうか?

サッカーなんて遊びなんですから楽しく前向きに普及に努められた方がいいじゃないでしょうか?

いつもブログの更新を楽しみに読んでいる者ですが、僕の周囲のサッカー界と著しく違和感を感じましたので失礼と思いましたが投稿させていただきました。ご無礼お許し下さい。

Posted by: 本当に? | September 25, 2008 at 11:46 AM

>>(名無し)さん
 コメント、ありがとうございます。
 そうですね、決して後ろ向きなだけではないんです。現場はとても楽しい雰囲気で指導させて頂いているんですよ。日々楽しい発見もありますし。それはスタッフみんな共通の認識だと思います。
 でも、スタッフは少年団の上級生(つまり過密スケジュールの中での指導)を兼務していたり、私のように本業以外にもJC(実は祖父から数え3代目だったりする・・・)の様な団体組織に所属していたり、もちろん本業も休日に入ってきたりと普及指導の現場に接するのもなかなか大変な状況だったりします。
 また、特に女子を指導できるスタッフを捜すのはこの長野県において至難の技ですね・・・。男性は結構遠慮する方がいらっしゃいますね。女性は経験者や関心のある方を捜すところから始めなければなりませんし・・・。
 社会人から少年まで繋がりを持てている良い組織間の関係であることからすれば、今後の活躍をご祈念申し上げます。是非女子チームも立ち上げをお願いいたします!

 さて、そんな前向きな指導者の皆さんにお知らせです!!
 今週末、4、5日の土日と菅平の大原学園研修所にてU-12の女子県トレセンが実施されます。女子のU-12東京トレセンもやってきて、交流をするので、良かったらお誘い合わせの上、見学方々スタッフ協力してみてはいかがでしょうか?
 県の少年レベルを超えるプレーが見られるかも・・・?いや、きっと目の当たりにするでしょう!是非お越し下さい!

Posted by: 小林コーチ | September 30, 2008 at 08:06 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70697/42024060

Listed below are links to weblogs that reference 底辺の育成・指導の現場に戻って来よう(その2):

« チーム撮影のテクニック | Main | 底辺の「運営」の現場について »