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文化的活動と市街地の経済活性化について

 松本市の大きなスポーツ施設を見てみると、野球場、テニスコート、スケート場、総合体育館などは浅間温泉の近くにあります。一方で、中心市街地を挟んで全く反対側と言うか、むしろさらに遠い西南地区に球技場、馬術場、陸上競技場などがあります。

 昭和50年代前半、やまびこ国体開催時にどういう経緯で立地を決めたのかはその頃まだ小学校低学年だった私には何も分かりません。しかしながら、宿泊地からの送迎や観戦する市民のアプローチから考えると、距離が離れ過ぎていて、経済効率の低いところに一部のスポーツ関連施設があるのだな、と思わざるを得ません。最近、この点についてはどういう経緯でこういう立地になったのか、無性に知りたくなることがあります。もし、そこに一部スポーツに対する閉鎖的な足の引っ張り合いがあったのだとしたら、なんとも浅間温泉や松本の経済にとって不利益なことをしてくれたものだ、と思い悩んでしまいます。

 スポーツに限らず、音楽などの文化的活動は、その活動のために必要な機材、資材、用具などを整えるために必ず経済的な活動を経由することになります。また、活動後にもまた、「授賞式典」「祝勝会」「汗をかいた後の一杯」などという表現があるように、飲食などの経済活動を伴うことが少なくありません。
 これが子供の活動になると、送迎する保護者の行動が加わることになり、関連しての経済活動がより密接に係わってくることになります。従って、文化的活動は経済的な結びつきのある、市街地の方がより地元経済にとって有意義な効果をもたらすのではないかと思うのです。

 これは、今叫ばれている、「コンパクトシティ」の概念にも合致してくることになります。その点において、中心市街地にはMウィングや市民芸術館など文化的活動のための施設があり、相当なレベルで評価することが出来ます。しかし一方で、民間の屋外のスポーツ広場などは見られませんし、都会で盛んに見られるビル屋上のスポーツ施設、例えば人工芝のフットサルコートなども未だ松本市では見られません。都会ではこうしたスポーツ施設が、日中は学生や、小中学校の校庭を利用出来ない若者たちにワンコインで利用の門戸を開き、居場所を提供しています。また、夕方からは専門講師によるスポーツ教室を行い、子供が盛んに通うことで保護者も送迎したり、必要な備品・用具の買い物に、近くのスポーツ店を利用したりしているのです。教室の合間には、保護者は夕食などの買い物に同じビルの食品売り場も利用しています。

 松本の中心市街地にもまだまだ十分に活用されていない土地や建物、屋上などがあります(追伸:信大生の企画による「屋上遊宴」、とても面白い企画だと思いました)。そういう場所がライブハウスになったり、近隣町会のための運動広場や、テニスコートや、フットサル・少年サッカー、ゲートボール・グラウンドゴルフなどの異種競技コート兼用の人工芝グラウンドになったりするだけでも人の動きに違いが出て、市街地に刺激を与えることが出来るようになるのではとさえ思ってしまいます。文化的活動の複合施設として関連商品や軽飲食のショップを出店させたり、コイン式の照明施設や駐車場・駐輪場、もちろん施設そのものの使用料も含めて、商店街が管理運営したりして、地元商店に収益分配する方法もある様に思います。

 松本出身ではなく、市に柵の少ない市長が立候補しているこの時こそ、思い切ったテコ入れが必要なのではないのでしょうか。ごく最近も、市長選に絡めて年配者が地元経済を嘆き、「中心市街地の活性化」と口では盛んに言っているのを聞いています。しかし、地元商店街関係者や市民は、未活用の土地をアンタッチャブルと思っているのかどうか、長年何も対策を打つことが出来ずにいます。でも、行政の動きを待っているだけでは何も出来ません。

 城下町という観光都市としての機能を考え、お城周辺の中心市街地は避けるとしても、それでも、市街地や、より中心市街地と係わり合いの持てる近郊に屋外スポーツ施設が出来れば、経済的に刺激になるのではないかと思います。
 一方で、平田新駅や、村井駅は、今後西南地域のスポーツ施設をうまく絡めることにより、さらなる発展が可能なのではないのかとも思われます。もちろん、忘れてはいけないのですが、現在の指定管理者である複合企業体TOY BOXさんの経営努力には、現状こういう設置環境にありながら、スポーツ教室と勉強を合わせた合宿など、さまざまな試みをして下さっていて頭の下がる思いです。こうした試みがスポーツ文化と経済とを結びつけるきっかけともなり始めています。

 松本の市街地の活性化、経済の活性化には、文化的活動、特にそれもスポーツ文化の取り入れを積極的にする必要があります。スポーツは行政の手助けによって「タダ」で行うのではなく、経済と密接に係わっているのです。街に楽しむ「場」を提供すれば、そこに若者、子供と子供を持つ大人の流れを作ることができます。そして、それら複数の人の流れを活かせば経済に刺激を与えることが出来ることでしょう。

 私が考えた、まちづくり論文です(です・ます調に変換など、一部修正してあります)。松本城、上高地、美ヶ原など、観光資源が豊富な松本です。観光による活性化、そのための手法はいくらでも一般の皆さんが考えて下さいますから(実際、商工会議所の100周年記念まちづくり論文の最優秀賞はそういう内容のものであったと思います。)、私は青少年の現場に寄り添った形で、全く違った視点でまちづくり、市街地の活性化について考えてみたという訳です。
 ただ、松本のように郊外にスポーツ施設を造ってしまって、地元経済や青少年の身近な居場所との係わりを乖離させてしまったケースは全国の市町村にも結構あるのではないでしょうか。
 Jリーグでは、「百年構想」という形で、スポーツによるもっと元気なまちづくりを考えています。百年という長期的な視野で、活性化に向けて前進していけたら、そして松本もそんな街の一つであったらなぁ、と思っています。

 実は今、少し心配しているのは、市街地やその近郊での住宅、マンション、商業地開発は結構進んでいるのに、その割には思い切って体を動かすことの出来るような「広場」的な場所が見られないことです。
 乳幼児には母親とともに来られるような公園があるかもしれません。生徒には学校の校庭があるかもしれません。でも、今起きている様々な青少年の問題の受け皿となる居場所はそこにはありません。小学校の校庭を10代後半や20代の青年が我が物顔のように占有する様な光景は、悪意は無くとも、ここ最近の出来事から、やはり不自然に映ってしまいます。つまり、公園や校庭だけでは補いきれないでいるのではないでしょうか。
 だからこそ、居場所を失った若者たちが誤った方向に進まないよう、そのために必要なことを早くしなければならないように思います。しかしながら、まだ社会のトップに立つ上の年代の皆さんにとっては、残念ながらそういう視点は無いのかもしれません・・・。

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