とある練習風景で
たまたま少年野球のグラウンドでの練習風景に出くわした。やっぱり子どもたちが楽しくスポーツをする光景はどんなスポーツであれいいものだと思って車を降り、グラウンドに近寄った。
しかし、そこで聞こえてきて、見られたのは、罵声を子どもたちに浴びせながら、ノックをする指導者だった・・・。しかもその相手には少女までいたのである。お下げ髪の彼女は涙を流し、それをユニフォームの袖で拭いては必死にボールに食らいついていた。健気で、それほど野球が好きなのだろう、その一生懸命さに感動を覚えた。
それにしても・・・、おいおい、相手はオリンピック代表でも、プロでもないんだから・・・。そんな罵詈雑言を言いたい放題のトレーニングでは、子どもたちは一定レベルまでは急激に引き上げられるかもしれないが、「人間力」的には低い選手になってしまうだろうに・・・。自分でしっかり考える選手になるのだろうか。言われたことに対して動く、受動的な人間になってしまわないだろうか。高校生以降の選手の成長に大きく影響することになりはしないだろうか。また、そういう指導を受けた子どもが成長し、大人になった時、果たして全く同じ指導を次の世代に行うことになりはしないだろうか・・・。
実際のところ、少年年代で全国レベルで優勝しているチームなのである(と、練習グラウンドに大きく看板が架かっていた)。しかし、それが中学、高校に行くにしたがって活躍する選手になるかどうか、仮に活躍する選手が出たとしても、その少数のためにどれほど多くの子どもたちの心に大きな傷を与えることになっているのか、指導している本人は感じているのだろうか・・・。
しかも周囲にはそれなりの年を重ねた(場合によっては、選手である子どもたちの祖父に相当する年代ではなかろうか・・・)男性陣が何人もいるにも関わらず、何も手を施さないのだ。これにもまた非常に残念な思いであった。
指導者として戻ってくる次の世代が少なく、戻ってきたとしても子どもたちに罵声を浴びせる若い指導者では、子どもたちを育てる環境として、スポーツがその役を担うとは到底言い難い。こうした状況が子どもたちのスポーツ離れや、スポーツする子と全くしない子との二極化を生じさせてしまっているようにも思われる。二極化・・・直前の記事でも取り扱ったが、こういう視点でもそういう二極化現象を感じずにはいられないとは、何とも皮肉というか、悲しいことではないだろうか・・・。
そして、これは少年野球に限ったことではないのである。スポーツ、それも特に子どもたちのスポーツに関わること、指導に関することでは、どのスポーツであってもこうした現象、状況が見聞きされる可能性がある。もし、そのような事があった場合、真剣に検討し、何らかの配慮をしなければ、子どもたちは守られない・・・。
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私は野球出身ながら息子がサッカーを始め、息子が卒業した今では少年サッカーのコーチを務めていると言う典型的な保護者コーチです
野球は今でも根性論が優先しているように思われますね
サッカー協会のような組織が野球にはなく、NPBとアマ野球連盟が時折対立さえしている現状では育成について現場任せのように感じられます
指導資格を取得した際、オープンマインド、プレーヤーズファーストを教えられましたが、少年スポーツに携わる者として、この二つは重要なポイントだと思います
泣きながら練習させるなんてもってのほかですね
Posted by: ティガー | May 03, 2008 at 09:28 AM