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あなたは、サッカーが好きですか?

 本当にご無沙汰しておりました。自分の余暇の時間を割いていろいろなことに取り組まなければならない年代、時期に来ているのかな、ということを実感しながら、日々過ごしてきたこの数カ月でした。
 忙しい中でも、なんとか、コメントしていけたらと思っていましたが、それすらままならず、長い時間を経過してしまったことを後悔しています。

 さて、北信越ガールズエイトからコメントしていきましょうか・・・。正直なところ、悔しい結果であったと思います。6年生がレギュラー4名で構成されるチームとして考えると勝ち点1、得点2は、6年生で選手のほとんどを構成するチームに比べ健闘したと言えるのかもしれないですし、結果ではなく、個人のトラップやドリブル・ターンなどのボール扱いの柔らかさ、という点では決して他県に劣っていなかったように思います。しかし、サッカーそのものの、結果に向けてのそのほかの多くの要素・リアリズムにおいては、やはり最も厳しい位置だったのだと思いました。ボールの奪い合い、走り切る選手の多さ、きちんと強く正確に、あるいは遠くに蹴れるキックなどは如実に差に表れていたように思いました。また、リフティング大会を通じて分かったのは、グループ2位に入賞する選手がチームから出たにも関わらず、それに続く選手との回数の差が大きかったことです。一方で上位に入賞したチームは、リフティングの回数で上位にはあまり入賞せずとも、ボールコントロール技術のある程度の目安になる3ケタをクリアしている選手がほとんどだったということ・・・。それほど県内では、足の速い選手や技術のある特定の選手に対して選手たちも依存していて、積極的に競争しようとする環境・土壌をつくりにくいのかなという感触を抱きました。ともかく、県を代表して出場した北信越大会にもかかわらず、大会当日の私個人の体調不良も含め(7月以降断続的に咳が出て、風邪、気管支炎の治らない状況が続いた)、満足のいく結果を出せず、申し訳ない気持ちでした。

 で、なぜこのような主題なのかということですが、この数カ月の出来事も含めていろいろ考えさせられることが多かったからです。
 私はサッカーが好きですから、見るのもやるのも当然好きです。でも、サッカーが好きな少年少女のために自分がサッカーをプレーして楽しむことは控えて指導によってその想いを注いできました。
 ただ、この数カ月、それすらまともに出来ない自分、指導の精度が落ちている自分と、特にこの後半、本業にも影響が出てきている自分を腹立たしく思っていました。でも、策を講じることが出来なかったのです。
 底辺(少年少女)の指導における人材、「ヒト」不足(・・・「ヒト」に限らず、モノ:芝生やロングパイル人工芝のグラウンド不足、カネ:各運営組織の過小予算での運営や、スポンサーの少なさ、「ヒト」「モノ」に充てるコスト意識の欠如など、専門紙では「ヒト・モノ・カネの3無主義」と揶揄されている)は、この地域のサッカー文化、スポーツ文化の乏しさを如実に現しています。先日のウィングの練習帰りにも少年団の来年度の指導者が決まらず保護者から相談を受けましたが、今の自分を取り囲む状況から判断して、具体的な解決策を提示してあげられることが出来ませんでした。現在、地域で話題になっている松本山雅FCのユースアカデミーですら、入団希望の子どもたちに対して満足のいく指導が出来るスタッフが整わないとして、入団制限の状態が起こっています。
 また、そんな中、身近なところから、指導に関して「俺はサッカー嫌いだから」という言葉によって、その役割から少しでも離れようとするコメントを聞いてしまいました。もちろん、それでいて代表の試合や今回のCWCを見るための時間は確実につくれるのですが・・・。この言葉ですが、とあるサッカー経験のある地元企業の経営者からもかつて聞いたことがありました。
 でも、それは清貧を良しとするこの地域において、少なからず自分を守るための言葉になってしまうのだとも思いました。それが余計なことに神経を使うことなく、本業を必死に全うする人間の本来あるべき姿だと考えられているし、スポーツやスポーツ文化にあまり理解の無いこの地域の大多数の大人たちから後ろ指を指されないようにするためには、それくらい大げさな言葉を使って自分を守らないと、何らかの見返りを得たり、自分の生活を安定させたりすることが出来ないのだともこの数カ月の自分の状況から思わざるを得なくなってしまっていました。
 自分が今年から所属した青年会議所でも、自分はお酒も一切飲まず深夜まで書類を作ったり、会議をしたり、汗をかいたり、仲間と付き合ったりして学びの機会を得てきました。来年はさらに北陸信越地区に出向・・・週末を犠牲にして地域のために若い経営者の皆さんとともに何かをすべきなのは分かっているのですが、その週末が貴重な子どもたちのサッカーの時間であることを考えると、はたしてNoとは言いにくい状況の中、その役目を受けてしまって良かったのかどうか、今更ながら考えさせられています。そして、役割を受けたことによって、今後、この組織を通じて、「この地域を良くしよう」という大義名分に絡めて、地域のスポーツ文化向上と、そのための現場救済策に何らかの協力を得られるのかどうか・・・、今年の活動全体を見渡して、個々の得意な分野に活動力を振り向けない(つまり、良いところを伸ばすより、苦手なところに経験を敢えて積ませる)組織傾向に、かつての地元少年サッカーの課題と同様のものを感じ、一抹の不安に苛まれています。
 ところが、さらなる課題が日本協会からは降りてくるんですよね・・・。FIFAのポイントランキングで日本が評価されるのと同様、都道府県もランキング評価されると、長野県は下から10番以内とか・・・。女子の今の課題も、今回の北信越ガールズエイトの結果も、まともに反映されるのかと思うと本当に苦しい状況です。前に進まなければさらに置いて行かれることは間違いありません。
 でも前を向くしかない・・・。早く高校の女子サッカー部を中信地区に立ち上げ、長野の女子サッカーが高体連や県教委により深く認知され、潜在的な女子高校生のサッカーに関心のある子の機会創出を救済してあげなければならないし、本来であればウィングだって北信越に向けて週2回の練習時間を確保してあげなくてはならないはず・・・。少年団の上級生の過密スケジュールに対応できる指導スタッフとか組織の在り方だって検討しなければならないでしょう。
 サッカーが好きなのに、サッカーで苦しんだり、サッカーに悩まされたり、そして(本当はこういう表現は使いたくないけれど)サッカー以外のところから足を引っ張られたり・・・。

 ほんと、サッカーが好きなだけなのに・・・。

 で・・・

 今、あなたは、サッカーが好きですか・・・?好きなものを「好き」と言えていますか?

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少女サッカーに携わるものの一人です。名前を出すとチーム名・子供まで特定されてしまうのでここでは匿名でお許し下さい。といっても、わかってしまうかもしれませんが・・。
小林さんのブログ、最初の頃はなんだかなあ・・・?と正直思って読んでました。ウイングの保護者からは苦情が出ないのかとハラハラするコメントがぎっしりで・・。子供が読んだら傷つくぞと勝手に怒ってみたり。でも、しばらく更新が無く、今までの言葉を何気に読み返してみると、小林さんなりのサッカーに対する愛情がわかったような気がしてきました。今回のブログにありますように、今後の娘たちの受け皿不足をまさに、今感じているところです。中信地区には、いくつかの少女チームがあります。そこの6年生が中学に上がりますが、どこも部活との両立、思春期特有の扱いのむずかしさ・・・お姉さん方との練習の難しさ・・という声を聞きます。そしてU15のチームの存続の難しさを伺います。高校の前に、松本平、安曇野、大町でチームの枠を取り払いU15の娘たちが楽しくサッカーを出来る場を作ることは不可能なのでしょうか。6年のうちから、お互いのチームで選手を引っ張り合い、大人の都合で娘たちが翻弄されている姿を見るのは忍びないです。まずは、少女が中学生がサッカーを楽しめる場を作ることが最優先なのでは??女子サッカーの人口を増やそうとJFAもNFAもやってますが、片手落ちです。継続の場がないのですから。せっかくサッカー大好きで続けたいと思っていても、気軽にボールをけれる環境が女の子には少ないかな・・・ドームでフットサルやっている娘たちの姿は、チームなど関係なくサッカー大好きが集まって本当に楽しそうにやってます。指導者としては強いチームを作り目指せ全国!!でしょうが、底辺にいる石ころたちにも、少し光を当ててやってください。宝石の原石ではないかもしれませんが、転がせばまた、新たな石ころが増えていくと思いますよ。

Posted by: | December 19, 2007 at 11:11 AM

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