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センタリング

 少年団連合会の年度末恒例の文集「センタリング」ですが、今週末日曜日フットサル交流会にて配布の予定です。編集を仰せつかったものの、ジレンマとの闘いがありました。それは記事の掲載内容・順番などを見ればお分かりになれます(苦笑)。
 敢えていうならば、育成と結果、「大人の想い」・「子どもたちの想い」との狭間でのジレンマです。
 ですので、ここでは、「結果を出したチーム」の、「結果」とは関係のない、記事にならなかった「嬉しい」エピソードを少し紹介しましょう。

 筑摩野さんは全日本に出場しましたが、実は全国「No.1」をこの大会でもらっています。それは・・・グリーンカードの第1号です。他コートから入ってきたボールを、ラインの押上げをしなければならない状況にも関わらず、きちんと返してあげた行動に対してのグリーンカードだったそうです。詳細に調べている訳ではないため、はっきりと「一番」かどうかは不明だったものの、関係者からチーム代表にコメントがあったそうです。
 鎌田さんは中部日本大会に優勝し、清水のチャンピオンズカップに出場しました。中部日本大会出場時のホームステイ先のチームとは対戦したにも関わらず、相手の選手たちから積極的に褒められ、エールを送られている様子を掲示板で拝見しました(最近、掲示板が荒らされているようで、対応を心配しています)。選手たちが「Good Fellow」であり続けなければ、負けて悔しいはずの相手チームの選手たちにこういう発言や行動は現れません。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチともによい形で対外的にもコミュニケーションをとり続けていた成果でしょう。
 たまたまこの2チームの話を見聞きしたのみで、残念ながら、バーモントカップフットサル大会に出場した南松本さんのエピソードはありませんが、だからと言って、決して「結果」のみではありません。子どもたちは純粋にサッカーを楽しんでいますし、精一杯プレーしている中で、仲間づくりや人間関係を学んだり、様々な経験をしたりしています。そこには、大人の知らない、ささやかながらも「嬉しい」あるいは「微笑ましい」エピソードが存在していることでしょう。
 「スポーツ少年団」は保護者という、育成母集団の支えが無くては運営できない組織です。その一方で、そのしがらみが、指導者との方向性の違いなどから、育成の妨げになる可能性も含んでいます。逆に指導者が育成の妨げをしてしまう可能性もまたあり得ます。子どもたちが純粋にサッカーを楽しみ、上達していく手助けとなるべく、よい形で大人が関わっていけるよう、常にその関わり方に配慮していく必要を感じています。時折自分もスポーツ少年団という組織の限界を感じてしまうことがありますが(キッズへの取り組みとか、指導の一貫性とか、卒団生の居場所・受け皿づくりとか・・・)、それでもより良い方向へ何かを変えていけるよう、変わっていけるよう、仮に諸事情により自分が積極的に動けなくとも、何かしらの形で関わっていくのかな、と思っています。
 「センタリング」はそんな大人たち、子どもたちの様々な想いがたくさん詰まった文集になっています。

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スポーツ少年団指導の苦悩が表現のうらににじんでいますね。ごくろうさまです。昔、親子ともにお世話になったとき強く感じましたが、小学生の親はどうしても「わが子」の応援団になります。まだまだわが子に寄せる期待が大きく、親も一緒になって試行錯誤しているからですよね。
その中で、私たち親子が本当にお世話になった指導者は「私は学校の先生ではないから、子供を平等に扱うのが仕事ではない。遅れている部分を何とかしてついていかせる学習塾とも違う。仲間づくりとか、上等なことを望むなら学校の先生に頼んでくれや」と言い放つ。だから親など取りつくしまもなかった。大会前だろうが、ただ黙々と前後に歩行ながらのイン・アウトさまざまなリフティングや、ファーストタッチすばやくジャンプしてコーンバーを越えコントロールみたいな練習を子供たちと続けるばかり。「こんなんで、試合勝てるのかや?サーカスにでるわけじゃないんだし…」という親たちの心配などまったく気にしない。
いま、私の息子は松本を離れていますが、「あのときのアウトのリフティングがこのごろ役に立っている気がする・・・苦手でしょっちゅうやらされたんだよね。」とか思い出したように言っている。子供だけを向いて、ほかの事はどこ吹く風みたいだった、彼の姿が原点であっていいのかも知れない。「そうか、そうきたか…よしよしいいぞ」がほめ言葉だったかな。

Posted by: 下戸 | February 24, 2006 at 09:42 AM

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