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サッカーカンファレンス長野所感その1

 最初にですが・・・、カンファレンス自体は決してやめてしまうべきでは無いように思います。やめたら、恐らく進歩は止まってしまいます。ブログ内でも意見はありますが、改善すべきは改善して、また2年後には必ず指導者の方向性を再認識できるよう、開催されることを望みます。方向性に改善の必要性を感じるため、期間は1年後でもいいように思いますが・・・。
 さて、本題に入りましょう。以前のブログ記事の「その1」についてです。
 実はこのカンファレンス以前から、県内の指導者のコメントに「止める、蹴るがしっかり出来る」というような表現を何人もの方々から聞いていたことが、ずっと引っかかっていました。例えば、「県外の選手はせー、やっぱりぃ止める、蹴るの基本がぁ、いたってしっかりできているでねぇ(方言込み)」みたいな・・・。でも、そういうチームほど、大味なゲームを展開していたりして残念な思いをしていたのです。で、今回のカンファレンスに来て、分科会などでの会話から、さらにその印象を強く抱いた、と言うわけです。

 まるで揚げ足取りのようになってしまいますが、「止める、蹴る」ということは、サッカーにおける、そのほかの「ボールを運ぶ」「相手をかわす」「奪い合いに負けない」「良い準備動作をする」などの複数の要素がありますが、なかでも、「止める、蹴る」を重視しているのが良く解ります。そして、その表現には潜在的に、「ボールをうまく止めたら、(次の動作は)きちんとキックする」というのが習慣づいているように思えてならないのです。・・・ええっ?もうボール離しちゃうの?ゲームだったら、ましてや11人制なら、次にボール回ってくるの、何時になるか分からないよぉ・・・って、私は思ってしまうのですが・・・。
 みんなで考えてみましょう。一定時間内でトレーニングした際に、個人がボールに一番多く触れるトレーニングはリフティング系のトレーニングでしょうか?クーバーのボールマスタリーやドリブル、1対1のトレーニングなどもオーガナイズ次第ではボールには結構触れますね。2人組のトラップ、基本のキックの練習などが次に続くでしょう。でも、子どもたちの基本技術が無かったり、低ければ、この2人組練習も意外と効率が悪くなります。
 僕らがむかーしやっていた、ゴール脇からコロコロ転がしたボールをシュートする練習や、フォーメーションからのセンタリングシュートなどは、順番待ちといい、蹴っておしまいな状況といい、一定時間でボールに触る量を見る限り、やり方、効率、どの年代にどのように実践するか(テーマ・キーファクターをどう絞込み、どう選手に提供するか)をかなり考慮・工夫しなければならないのが良く分かります。パス回し系のトレーニングも、「止めたら、(観て)、パス」と判断してしまった場合、絶対的にボールに触る量を増やすには余程の工夫が必要です。そして、それが不足してしまうのであれば、走って追いついてボールに触るしかありません。そう、結局スピード・フィジカルで補うしかなくなってしまうのです。ほら、長野県サッカーが「止める、蹴る」を強調すればするほど、ボールに触る量を満たせずに、フィジカル的なサッカーに依存せざるを得ない方へとズルズルはまって行ってしまうことがなんとなーく感じられませんか?
 ということで、県内指導者の皆さん、そろそろ、結果としての「止める、蹴る」以外をもう少し(つまり、やらなくていい訳でなく)重視してみてはいかがでしょうか?例えば、今の比率を7:3と見るなら、その逆、つまり3:7くらいに・・・。遠回りかと思いきや、結果的に、「止める、蹴る」がしっかり出来るようになると思いますよ・・・。

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Comments

う~む、そーですね。唸ってしまいます。止める、蹴るは確かに基本でしょうがそこから先が難しいのですよね。特に判断を早くすることはよく指摘されますが、それができないときにどうするのか?判断を変えざるを得ないときの選択肢の広さをトレーニングすることで、結果としての止める蹴る技術の向上がある。真実なんだよね~これが。

Posted by: 下戸 | February 06, 2006 at 11:27 AM

ネット徘徊中、見つけ拝見させていました。愛知県でU-12の指導に関わらせていただいている者です。
長野県は「止める・蹴る」を強調されているのですね。はじめて知りました。
愛知県は、古くから静岡、四中工のある三重、そして最近は滋賀の野洲....も近隣にあり、
近隣他県からの「愛知は蹴って走るサッカーだから...」という嘲笑(いいすぎかな?)に対し、
今に見とれよ!と、もがいています。
チーム内、あるいはフレンドリーマッチ等で他指導者と話す時、やっぱりサッカー協会が提唱している「クリエイティブでたくましい」が主題になること多いです。「クリエイティブって何だい?」「こう思うから、こういうドリルを最近してる」とか「たくましさって、小学生だろ。じゃあ、このへんかな?」とか....。
長野では、どうですか?

あと、やっぱり気になったのが「止める・蹴る」の件で、長野県が他県と比較して、技術的にもう少しだから..という理由なら、子ども達にそれを修得させようとしても、難しいと思います。
なぜ、「止める・蹴る」を強調するのか?理由を知りたいです。
無目的にコーンならべて、ハイ、ドリブルしてね。では子ども達は上手くなりません。そのメニューが、例えば、バイタルエリアでの突破からゴールが目的なのか、ボールタッチ、キープのフィーリングの向上のためなのかで、やり方が変わるというのは、経験上、おわかりのことだと思います。
同様のことで「止める・蹴る」の目的は何なのか?消極的な理由なのか?サッカーの本質の「ボールを奪ってゴール」に直結しているのか?子ども達がボールを「止める・蹴る」の目的を理解できているのか?
そうした点が気になったので、レスさせて頂きました。

私のような他県で、おそらく指導経験もつたないものが、事情もしっかり把握せず、レスしたことをお許しください。今後も長野の子ども達のために、がんばってください。

Posted by: しま | February 08, 2006 at 11:09 AM

サッカー素人が読んだ感想だけど、「手段」と「目的」の相違に感じられた。
サッカーをする上で、「蹴る・止める」は必須の動作だし、出来なければゲームは成立しないから、そういう基本的な動作の確認は絶対に必要だと思う。
でもそれはあくまで要素のひとつだ。
確かに、「止める・蹴る」ことができるという前提条件が成立した上で、初めて技術的な指導や戦術等の指導ができるワケだし、それが出来ない人(子供)に技術を教えるのはナンセンスな話だと思う。
でも「止める・蹴る」→「蹴って走るだけ・フィジカル重視」の指導になってるとしたら、それは冒頭の「手段と目的」のはき違えではなかろうか。最終目的に「蹴って走る」だけのサッカーを描いているとしたら、それは一サッカーファンとしてあまりにも寂しい。
短期的な視野では、それで勝てるかもしれないケドね。

ところでコーチ的には昨日の日米戦はコメントすべき点が満載だったのでは?(僕は試合を見てないのだが、新聞のコメントは読んだ)
10日振りの更新の材料に如何なものでしょうか(笑)

最後に・・・。
昨日(今朝)はライブで愛子ちゃんを見ていたから、今日は朝から眠い・・・。これから2週間位こういう生活が続く人って多いよね?
原田選手は・・・がっくし。

Posted by: flipper | February 12, 2006 at 07:14 PM

 皆さん、コメントありがとうございます。まずは、「しま」さん、長野県では「止める・蹴る」を強調しているのではなく、誰も指示や意図をしていないのに、そういうサッカーになったり、指導者がそういう表現を頻繁に使うようになっていると思います。これが「なぜ」なのかを突き詰めていく必要があるように思います。その点については「flipper」さんのコメントも大変参考になります。
 それから、コーン並べてドリブルさせても、恐らく、長野県なら、それすらしていないチームがまだまだ数多くありますから、ある一定水準までは「底上げ」できることでしょう。この点については、「ぼやきコーチ」のブログの昨年5月近辺の記事でも紹介されています(苦笑)。意図なさっているような、何を目的としてトレーニングするかのレベルについては私も同感ですが、そこにすら至っていない、それに取り組める状況にないチームがまだまだ多いように思います。
 以前、木桶の話を出しましたが、県の4種にも同様の例えが当てはまるのではないでしょうか。県内ベスト16、ベスト8以上のチームのサッカーの質は「技術を出す・ボールを大切に扱う」という点で上がってきましたが、果たして1回戦負けでも技術的にトライしているチームなのか、ベスト16から8に上がる時に果たして技術的な向上を意図して選手の育成をしているのかどうか、そういう点でまだまだ、木桶を作るには「板がすごく短い」ように思います。これでは、技術的に上位を脅かすには至らず、全体のレベルもなかなか上がっては来ないことでしょう。
 少年団の卒業記念の文集の中で、愛知県のチームに、選手「全員」がリフティングでピッチ周辺を落とさずに周回していたというのを拝見しました。長野県では、それが出来るチームは恐らく皆無なのです。だから、ボールに触る絶対量を満たすドリルトレーニング的なものでも、技術的向上が見込めてしまうのです。
 本当は選手たちに早く技術的な一定水準をクリアさせてあげて、その上で目的意識を明確にしながらトレーニングさせてあげたいものなのですがねぇ・・・ふぅ。その前にどこのチームも試合・試合、遠征・遠征と追われています。
 すみません、家族の時間を大切にしていて、アメリカ戦はビデオすら録っていませんでした(苦笑)。

Posted by: 小林コーチ(当ブログ管理者) | February 12, 2006 at 07:51 PM

こんにちは。私が感じてる私の地域での、子供たちのサッカーのことを、もう少し、ここに書かせてください。

私たちの地域で、最近、小学校、中学校学区単位のクラブチームで、南米(ブラジル)人コーチがいるチームがあります。おそらく土地柄というか、メーカー系の仕事についている人で、サッカーを母国でやっていた人たちのボランティアだと思いますが、最近、そうしたチームが数チームあります。案外、増えるのではないか?と思ってます。

あと、これは私たちの周りの指導者で、ちょっと話題になってることですが、
公共の体育館などを練習会場にして、0-60のベテランの方がボランティアで主に小学校低学年にサッカーを教えているグループがあります。
私たちクラブや少年団の指導者はほとんど、低学年はプレゴールデンエイジ(即座の習得の準備期間)と位置づけ、サッカーをもっと好きになってもらうことを目的に、習得より楽しさ(遊び的要素)取り組んでいる場合がほとんどです。
ただ、そのO-60指導者のグループは、練習会なのでチームという意識もないので、個々の技術の習得を目的として取り組まれています。実際、2年生レベルで、両足のインサイドキックやツータッチでのボールの運び、パンとボールのインサイドとラップなど、基本技術を習得した子が、何人も週末のクラブに現れ、クラブの指導者がいつ習得したんだ?と聞くと、そのO-60グループで練習している子というケースが、いくつかのクラブであったようです。
私も近隣のチームの指導者の方とその練習を見学に行きましたが、確かに「習得」を目的に、低学年を指導しておられました。
サッカー協会の指導方針が、やはり私もベースになっており、習得は4年生以上、低学年は「楽しさ」を、、、という常識?に縛られておりましたので、かなりカルチャーショックを受けました。
ただ、クラブと練習会の存在目的が違うこともあり、必ずしも私たちのチームの低学年の指導を「習得」を目的に変えるところまでは、飛躍していない現状ですが、、、。

Posted by: しま | February 15, 2006 at 04:58 PM

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