« サッカーを「見て」学ぶ | Main | 中高生の居場所 その2 »

成長期直前の兆候

 ウィングの女の子たちを4年間見てきて、彼女たちが5年生の時期に特に見られる現象があることに気が付きました。というのも、この時期に、必ず、大きな「壁」に突き当たるのです。
 「壁」と言っても、選手によって様々です。例えば、人間関係であったり、サッカーの技術であったり、体の不調であったりします。好不調の波が激しかったり、仲間の失敗や自分のミスに大泣きしたり、いじけたりするなど過敏に反応したりします。また、暑くなってきた時期に、他の選手はなんとも無いのに、何度も熱中症気味に具合を悪くするという事もありました。
 最初のうちは、ただ単に選手自身の体力・技術力・精神力の「壁」なのだと解釈していましたが、発現する時期がほぼ一致して5年生の時期に来るという事から、なんとなく気が付いたのでした。どうやらこれらの現象は女の子の成長期が始まる予兆のようなのです。
 それぞれの選手はその後、背も大きくなるなど、実際に成長期を迎えるのですが、それと共にこうした「壁」は何事もなかったかのように解消されてしまうケースが多いのです。ですから、この時期に選手とコミュニケーションを取る時には特に注意が必要です。悩みから、「サッカーやめたい」とか、「このポジションやりたくない」という発言も出てきますが、こうした状況を踏まえて対処すれば、前向きな解決が得られることが多くなります。
 一方で、自我や理論的思考も発達していきますので、指導についてはきちんと一貫性を持ったり、理論的に説明できる対応も必要になります。保護者ともコミュニケーションを取るなどして、対処をしていけば、ここからさらにサッカーの技術向上にスパートを掛けることが可能になります。本当にゴールデンエイジのラストスパートなのでしょう。
 同様のことは、少年の場合、5年生後半や6年生の時期に多く見られるのかも知れません。男子の方が若干成長期に入る時期が遅いですから、その点を見極めれば、少年期の選手への対応もさらに改善できるのかも知れません。
 こうした成長に関してをサッカーに絡めて考えることは、指導者講習会で「スキャモンの発達曲線」などで実はしっかり勉強しているのに、少年・少女たちの中で具体的事象として発現している事にはなかなか気づきにくいものです。選手の目線になって、親身に相談を聞いたり、過去の事例や経験を話しながら、「次のステップに向けてのパワーをためよう、また、今が、そのためる時期なんだよ」と励ましてあげたいものです。

|

« サッカーを「見て」学ぶ | Main | 中高生の居場所 その2 »

サッカー」カテゴリの記事

スポーツ」カテゴリの記事

女子サッカー」カテゴリの記事

少年サッカー」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

教育」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70697/2729436

Listed below are links to weblogs that reference 成長期直前の兆候:

« サッカーを「見て」学ぶ | Main | 中高生の居場所 その2 »