チェルシー、アブラム・グラント監督

 イングランド・プレミアリーグ、チェルシーの主力選手、ランパードの母親が亡くなりました。この出来事に対して、今シーズン(07-08)から采配を振るうことになったイスラエル人のアブラム・グラント監督は「人生にはサッカーより大切なものがある」として、母親の傍にいることを許しました。チームの選手たちも、リーグ戦でのゴール後に、パフォーマンスとしてランパードの背番号のユニフォームを掲げて、心を一つに戦っていることを示していました。
 その後のUEFAチャンピオンズリーグの試合、準決勝の2ndレグで、戻ってきたランパードは追悼ゴールを挙げ、決勝はこのチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドとの対戦となりました。サッカーの中身を追求することも大切ですが、選手の心を掴む監督がいるチーム、選手同士が思いを一つに戦うチームがこうして勝ち上がっていることに感慨深いものを感じずにはいられません。

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とある練習風景で

 たまたま少年野球のグラウンドでの練習風景に出くわした。やっぱり子どもたちが楽しくスポーツをする光景はどんなスポーツであれいいものだと思って車を降り、グラウンドに近寄った。
 しかし、そこで聞こえてきて、見られたのは、罵声を子どもたちに浴びせながら、ノックをする指導者だった・・・。しかもその相手には少女までいたのである。お下げ髪の彼女は涙を流し、それをユニフォームの袖で拭いては必死にボールに食らいついていた。健気で、それほど野球が好きなのだろう、その一生懸命さに感動を覚えた。
 それにしても・・・、おいおい、相手はオリンピック代表でも、プロでもないんだから・・・。そんな罵詈雑言を言いたい放題のトレーニングでは、子どもたちは一定レベルまでは急激に引き上げられるかもしれないが、「人間力」的には低い選手になってしまうだろうに・・・。自分でしっかり考える選手になるのだろうか。言われたことに対して動く、受動的な人間になってしまわないだろうか。高校生以降の選手の成長に大きく影響することになりはしないだろうか。また、そういう指導を受けた子どもが成長し、大人になった時、果たして全く同じ指導を次の世代に行うことになりはしないだろうか・・・。
 実際のところ、少年年代で全国レベルで優勝しているチームなのである(と、練習グラウンドに大きく看板が架かっていた)。しかし、それが中学、高校に行くにしたがって活躍する選手になるかどうか、仮に活躍する選手が出たとしても、その少数のためにどれほど多くの子どもたちの心に大きな傷を与えることになっているのか、指導している本人は感じているのだろうか・・・。
 しかも周囲にはそれなりの年を重ねた(場合によっては、選手である子どもたちの祖父に相当する年代ではなかろうか・・・)男性陣が何人もいるにも関わらず、何も手を施さないのだ。これにもまた非常に残念な思いであった。

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おっ、女子高校生が・・・

 とある高校の校庭を通りかかった時のこと・・・。


 おっ、女子高校生がサッカーやっている・・・リフティングもしているぞ、と思ってよく見たら・・・

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日本サッカーの二極化

 最近、日本協会から下りてくる技術指導のメニューは軌道修正が行われ、パスとコントロールのメニューが日常のトレーニングとして与えられるようになっています。確かに「動きながらボールを扱う」ためのトレーニングになっているのですが、それはある程度ボールを扱う(止める・蹴る・運ぶ)という基盤があって成立するように思います。つまり、子どもなりにもボールに対して何らかの技術を出せる必要があります。
 それすら全くままならない未経験者や初心者選手がこのトレーニングだけ日常のメニューとしてひたすら行うことによって、来たボールを「とにかく止めて、次には蹴ってしまう」選手になってしまうような懸念があります。もっとプレッシャーを受けたとすれば、何も出来ずに慌ててただ蹴るだけの選手になってしまうのではないでしょうか。これではサッカーの質・内容としては逆行してしまうことになってしまいます。
 クラブチームのキッズ教室など、小さい頃からボールを扱ってきた選手は技術的に何らかの目途が立っているからいいのでしょうけれども、例えば、スポーツ少年団特有の、小学校の3.4年生以降からサッカーを始めた場合の選手、あるいはさらに上級生で始めた場合は明らかにスタイルの全く異なる選手が出来上がってしまう感じがします。場合によっては選手たちの技術的に見た極端な二極化が生じてしまうのではないかとも懸念されます。
 したがって私たちのチームでは、「パスアンドコントロール」は一つの要素としてのトレーニングと捉え、それとは別に、より一層磨きたい基本技術があると思っています。その基盤があることによって、「パスアンドコントロール」のトレーニングによってパスの質、コントロールの質、動きの質などに磨きが掛けられるような印象を最近の指導で感じています。

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それぞれの開幕、しかし・・・

 この日曜日(13日)は少年団の開校式トーナメントがあり、社会人は北信越リーグの開幕戦がありました。
 少年団の開校式トーナメントでは、久しぶりに少年の最上級生のゲームをほんのわずか見たのですが、技術的に「これはすごい!」という見どころを感じることはありませんでした。長い時間見られなかったので、この評価自体は正確なものではないと思います。でも、最上級生のゲームであれば、もっとボールを落ち着かせ、地面をボールが走るゲームが見られるのでは、アタッキングサードでの多様な仕掛けが出来る筈なのでは、と思ってしまいました。そこに至る以前のボールを扱う技術、例えば腰から身長位の高さの浮き球をどれだけ早く確実に地面に戻してあげられるか、という点などで上手い子とそうでない子がゲームに出場している選手の中でも大きく差が見られるような感じがしました。
 北信越リーグでは、松本山雅FCがアルウィンで開幕戦でした。監督が代わって初めての公式戦だけに、なかなか厳しかったのかもしれません。1部に昇格してきたサウルコス福井にスコアレスドローでした。エースが負傷欠場ということもあったのかもしれませんが、やはり決め手を欠くゲームだったのでしょう。
 どちらもいろいろな意味で地元スポーツ、地元サッカーの動向を占うゲームなのかもしれません。これからも見ていて楽しい、魅力あるゲームを期待していきましょう。

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